医療関係者の方

  1. HOME
  2. 倫理審査委員
  3. 現在までの審議課題
  4. 平成23年12月26日 委員会審議

現在までの審議課題

委員会審議 平成23年12月26日

申請者 泌尿器科医長 原林 透
申請課題 23-12 褐色細胞腫の診断及び治療法の推進に関する研究
研究の概要

褐色細胞腫は副腎髄質、傍神経節などに存在するクロム親和性より発生するカテコールアミン産生腫瘍である。良性か悪性かの鑑別も難しく、非クロマフィン組織への転移がみられた場合、悪性褐色細胞腫と診断できるが、良性と診断された後に転移巣が発見される症例もあり、初回診断時に診断することは極めて困難である。悪性褐色細胞腫の臨床経過は長く、手術時点での良・悪性の病理診断が極めて困難であること、悪性例では手術、化学療法、核医学療法など組み合わせた多角的治療が行われるが、治療成績も未だ明らかにされていないことから、早期診断法、有効な治療法の確立が急務な疾患である。本研究では2009年度の全国疫学調査を基盤に、疾患レジストリーによる治療成績・予後の解明と、病理組織マーカーによる早期診断法の確立、診療水準向上を目的とする。2009年度に実施した褐色細胞腫の実態調査結果に基づいて、実施可能な疾患レジストリーを構築し、臨床情報の収集により治療成績(手術、化学療法、内照射療法など)、予後(2年間の短期的予後)を明らかにするとともに、病理組織所見と臨床所見との対応から、悪性褐色細胞腫の有用な早期診断法を確立する。

判定 承認  
申請者 乳腺外科医長 高橋 將人
申請課題 23-13 癌化学療法時の悪心嘔吐観察研究
研究の概要

高度催吐性及び中等度催吐性抗悪性腫瘍薬投与に起因する急性及び遅発性の消化器症状(悪心・嘔吐、食欲不振)の発現状況、及び制吐療法の実態を調査する。また同時に、医療者側のCINVに対する予測の精度についても調査を行う。

判定 承認  
申請者 乳腺外科医長 高橋 將人
申請課題 23-14 生体機能分子の解析によるアロマターゼ阻害薬耐性乳癌患者の治療方法の確立
研究の概要

アロマターゼ阻害薬(AI)投与後の再発例のうち、手術摘出標本と再発腫瘍の生検もしくは摘出腫瘍を対としてそのタンパク質、RNA発現量を測定・比較する。測定方法として、免疫組織染色や抽出したRNA測定を用いる。得られたデータを解析し、AI耐性乳癌に対する治療の指標となるタンパク質、RNA発現パターンを同定する。AI耐性乳癌のメカニズムや再発抑制、再発後の治療方法の確立を可能とする。

判定 条件付承認  
申請者 消化器外科医師 前田 好章
申請課題 23-15 小児胃消化管間質腫瘍(GIST)における腫瘍関連遺伝子の変異の解析
研究の概要

小児GIST症例における同腫瘍関連遺伝子の変異を検索し、その結果からチロシンキナゼ阻害剤の感受性を推測し個々の症例の治療方針の一助とする。また成人GIST症例との分子生物学的な相違を明らかにし、小児GIST特有の疾患概念確立に貢献する。

判定 承認  
申請者 腫瘍内科医長 佐川 保
申請課題 23-16 大腸腫瘍に対する内視鏡的粘膜下層剥離術
研究の概要

平成21年6月厚生労働省により大腸腫瘍に対する内視鏡的粘膜下層剥離術が先進医療として承認された。しかし、この方法は、技術的難易度が高く、全国的にも200施設以下、札幌市内では数施設の限られた施設でしか行っておらず、この内視鏡的治療の長期データはまだ十分に累積されていない。

この度、当院でも本手技が厚生労働省より先進医療として承認され認定施設となったことから先進医療として今後臨床に導入する。

判定 承認  

- 現在までの審議課題一覧へ戻る -

このページのトップへ