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現在までの審議課題

委員会審議 平成24年3月23日

申請者 内科系診療部長 高橋 康雄
申請課題 23-17 切除不能な大腸癌症例におけるセツキシマブを含む一次療法の観察研究
研究の概要

本研究は多施設共同の観察研究であり、診断・治療等の医療行為について、当該方法の有効性・安全性を評価するため、日常診療範囲内で診療情報を収集・集計して行うものである。

研究対象は2012年1月以降に切除不能な大腸癌症例の一次治療としてセツキシマブを含む化学療法が開始された患者を対象に全国で1000例を目標とする。

判定 承認  
申請者 臨床研究部長 山城 勝重
申請課題 23-18 麻生乳腺甲状腺クリニック乳がん症例を対象とした免疫組織染色およびIn situハイブリダイゼーションによる乳がんの類型化のための研究
研究の概要

乳がんは抗エストロゲン治療、抗がん剤、分子標的治療等の進歩により予後の飛躍的改善が図られてきている。これら治療に対する感受性は治療前にエストロゲン受容体、プロゲステロン受容体、HER2が腫瘍細胞に発現しているか否かを検査することによって推測されている。3種マーカーの組み合わせによる乳がんの類型化は今や標準的評価法として定着してきている。

しかし、この類型化は最近になって普及したものであり、数年以上前に手術を受けた症例ではこれらの評価が十分なされていない場合も少なくなく、個々の再発症例へ対応ではその都度再評価が必要と考えられる。特にHER2の発現はIn situ ハイブリダイゼーションによって評価されねばならない場合があるものの、過去の症例では評価が不十分のまま放置されていることも多い。

そこで、本研究ではこれら過去の症例の再評価を行い、今後の治療に備えるとともに、retrospectiveな臨床研究を行う基盤を作ることを目的に行うものである。

判定 承認  
申請者 臨床研究部長 山城 勝重
申請課題 23-19 Z軸ビデオ細胞画像(Zavic)作成支援機器プロトタイプの開発およびZavicデータベースを利用した細胞診コンサルテーションの実現可能性の検証研究
研究の概要

Z軸ビデオ細胞画像(Zavic)は立体的な細胞集塊を観察するのに有用であり、細胞診の研修、精度管理などで利用が始まっている。

本研究の目的は、第1に、Zavicを半自動的に作製する機器のプロトタイプを開発し、この機器開発の展望を示すことであり、第2に、Zavicを利用したコンサルテーションが実現可能かどうかを実地臨床に近い形で検証する。

判定 承認  
申請者 放射線診療部長 沖本 智昭
申請課題 23-20 放射線治療とがんペプチドワクチン同時併用療法の開始に向けた基礎研究I
研究の概要

がんペプチドワクチンを放射線治療と併用するにあたり、照射中のどのタイミングでがんペプチドワクチンを投与するのが効果的かについての基礎データ収集を目的とする。

具体的にはがんペプチドワクチンの効果を抑制している主ファクターであるT regの値が放射線治療中どの時期に変化するかを明らかにする。

研究対象は、再発または転移を有する進行癌患者で、ECOG performance status(以下PSと略す) 0~2かつ6か月以上の生存が見込め、少なくとも50グレイ以上の局所放射線治療が施行可能な患者とし、年齢、性別に制限は設けず、癌腫は固形がんであれば原発部位、組織型は問わない。

前治療歴は問わないが、本臨床研究中は、化学療法、ホルモン療法、分子標的薬治療および抗腫瘍効果を有するその他薬剤の使用は禁止する。

判定 条件付承認 (説明書・同意書を修正することを条件に承認)

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