2011.11.30 京都 第25回日本泌尿器内視鏡学会総会 ポスター
大石悠一郎 安住誠 三浪圭太 原林透 永森聡 当施設
腹腔鏡下回腸利用尿管形成術を行った1例

腹腔鏡下にて小腸利用尿管形成術を行い、術後良好な腎機能を維持された1例を経験したので報告する。症例は36歳女性、2001年子宮原発悪性リンパ腫にて両側水腎症となり、左側は機能廃絶、右に尿管ステントを留置、以後定期交換していた。2009年右尿管周囲に骨盤内膿瘍を形成し、穿刺ドレナージ、抗生剤にてコントロールされず腎瘻を造設した。以後再発は見られなかったが、右尿管は交叉部付近で完全閉塞をきたしており定期的腎瘻交換を要した。リンパ腫は39Gyの外照射にて良好にコントロールされていたため、尿路再建を行うこととなり2010年8月腹腔鏡下回腸利用尿管形成術を施行した。半側臥位とし臍部をカメラポートとする4トロッカー法にて膀胱と中部尿管を剥離。臍部から回腸を引き出し、20cmを遊離。再度気腹し上部尿管と膀胱側壁に回腸を吻合した。手術時間は205分。術直後はドレナージ不良だったため、術後2月でドレナージ確認後腎瘻カテーテルを抜去した。以後尿路感染の再発や腎機能の低下は見られず良好に経過している。婦人科悪性腫瘍に関わる腹腔鏡下回腸利用尿管形成術の報告例は少ないが、腫瘍がコントロールされていれば本症例のように患者のQOLの観点からも有用な治療法である考えられる。