院内がん登録からみた北海道がんセンターのがん医療(新たに入院された「がん患者」さんの集計、2006)
           
  左の表は北海道がんセンターで昨年一年間に新たに入院して診断・治療を受けられた「がん患者」さんの数を示しております。この数は院内がん登録に基づいて集計したものです。一部、登録内容を検討中のものは除いておりますので、これらを加えるとおよそ1700名のがん患者さんが入院して診断・治療を受けられたと思われます。この他にも外来のみで診断・治療が終了された患者さんが二百数十名おりますので、これらを含めると2000名に迫るだろうと推計されます。

 表をご覧になってお分かりの通り、当院のがん医療は全ての臓器から発生するがんを対象にしております。
胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮がんなどの日本人に多いがんはもとより、最近増えてきた前立腺がんも多く、発生数は少ないといわれる骨・軟部のがんも多数治療しております。
その他、白血病、悪性リンパ腫など血液のがんや、耳鼻科のがん、皮膚科のがん、脳のがん、小児がんの治療も数多く行っております。

 さらに、当院は他の病院で治療された後に再発された方の治療も大切に行っております。左の表には出ておりませんが、例えば、放射線科の入院患者さんの半数近くが他の病院で治療終了後に再発され、その治療のために入院されておられます。

 その他、当院にいらっしゃるがん患者さんとしてはセカンドオピニオン外来にご相談にいらっしゃる方もおられます。これは保険診療ではなく時間ごとの有料相談ですが、昨年だけでも689名の方がご利用になりました。

 院内がん登録は左の表のような資料を作るのに必要なものです。当院ではこのような情報を市民のみなさん、患者さんに正しく提供すべく一昨年より院内がん登録室を開設しております。このような活動を他のがん診療連携拠点病院の仲間とともにおし進め、さらに地域の病院への波及も図っていきたいと考えております。

文責: 山城 勝重 院内がん登録室長(臨床研究部長)