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      当科の紹介

 

 形成外科で扱う主な疾患の一部を簡単に紹介します

 (さらに詳しく知りたい方は、北海道大学医学部形成外科学講座または

 日本形成外科学会のホームページを参照して下さい)

 

1.熱傷

 いわゆる“やけど”ですが、受傷の原因・部位・範囲・深さ・年齢などによって重傷度・治療法など も異なってきます。

 

 例えば、深さをとっても赤くなるだけで、数日以内に軽快するもの(T度熱傷といいます)から皮膚の全層やその下の組織までがダメージをうけた最も深いやけど(V度熱傷といいます)までの4つの段階に分けられています、またある一定以上の深さの熱傷では治った 後も赤く、もり上がった跡(瘢痕)が残る場合があります。

 

 また、重傷度(決め方にはいくつかの方法があります)に関しても、通院だけで治療可能なものから、入院して全身管理が必要となるものまで様々です。

2.外傷・顔面骨骨折

 形成外科で扱う外傷は、主に皮膚・軟部組織の損傷と顔面骨の骨折に分けられます。

 皮膚の損傷に関しては、程度に応じて、保存的に治療が可能なものから、デブリードマン(汚れた組織を除去する)・縫合などの処理が、さらには植皮(皮膚移植)などの外科手術が必要なものまであります。

 顔面骨骨折には、折れた場所によって鼻骨骨折・頬骨骨折・ブローアウト骨折・上下顎骨骨折またはそれらが同時に起こったものなどに分類されます(同じ骨折でも折れ方によっていくつかの種類にわけられる場合 もあります)。

 

 骨折によっては、顔面の変形・知覚の異常・開口障害・副視(ものが二重にみえる)といった後遺障害が残るものもあり、手術が必要となる場合もあります。

3.先天形態異常

 かつては“奇形”(最近は形態異常とよぶのが一般的です)と呼ばれていました。

 

 部位は頭部・顔面から足の先まで全身におよび、病態も非常に多岐にわたり、ざっと病名をあげただけでも、口唇裂・口蓋裂・小耳症・埋没耳・頚嚢胞・漏斗胸・臍ヘルニア・合指(趾)症・多指(趾)症・・・など(まだまだたくさんあります)があります。

 

 治療を開始する時期も、生後まもなくからはじめるものから、ある程度成長をまってから開始するものなど、病気・病態によってさまざまです。

4.皮膚悪性腫瘍

 皮膚の悪い“できもの”です、代表的なものに、悪性黒色腫・有棘細胞癌・基底細胞癌といったものがありそれぞれある程度特徴的な外見・病態を示しますが、切除して細胞を調べないと(病理組織検査といいます)はっきり分からない場合もありますし、悪性度もまちまちです。

 

 一般的には短期間で急速に大きくなってくる・周囲がでこぼこしている・触ると簡単に出血するなどといった状態になることが多いようです。

 

 もし、思い当たることががあった場合は、はやめに受診することをおすすめします。

 

5.皮膚良性腫瘍

 いわゆる“ほくろ”の大部分はこれにあたり(色素性母斑などと呼ばれるものであることが多いです)ます、他には粉瘤・脂肪腫・脂漏性角化症などどいったものが代表的な皮膚良性腫瘍です。

 

 また、良性と悪性の中間にあるものもあり、ボーエン病や紫外線と関係がある日光角化症とよばれるものなどは前癌病変(ほおっておくと癌になる可能性が高い)といわれ、早めの治療が必要になることがあります。

6.瘢痕・ケロイド

 一般では両者をまとめてケロイドと呼ぶことが多いようですが、厳密にいうと両者は別の疾患で治療法なども多少異なってきます。

 

 できやすい場所は、胸の正中・肩・耳垂(耳たぶ)・肩甲骨のところ・下腹部などで、原因も外傷・ピアス・手術の傷跡・虫刺され・原因不明のものなどさまざまです。

 

 治療には、保存的なもの(ステロイドの外用、注入など)、外科的なもの(切除など)、放射線照射など程度・部位等によってさまざまですが、治療に苦慮するものも多いです。

7.難治性潰瘍・褥創

 皮膚潰瘍の原因は、糖尿病・ASO(閉塞性動脈硬化症)などの全身疾患、外傷、手術(の傷跡)などがあり、軟膏治療で治癒するものから、手術(植皮など)が必要なものまであります。

 

 褥創(いわゆる“床ずれ”)は、以前は見過ごされがちでしたが、最近は予防・早期発見に力がいれられるようになってきています。

 

8.その他

 

 眼瞼下垂・・・上まぶたが垂れ下がって眼があがりづらい・視野が狭くなる等の症状が現れます、原因としては先天的なもの・加齢によるもの・コンタクトレンズの装着などがあります、また、二次的な症状として、無理に眼をあけようとするためにおでこの筋肉(前頭筋といいます)に緊張がかかるために、おでこに皺が寄る、眉毛がつり上がる、頭痛がするなどが現れることが比較的高頻度にあります。

 

 原因には眼瞼挙筋(まぶたを上げる筋肉)の機能低下、それをとめている組織(瞼板といいます)から眼瞼挙筋が外れてしまったこと(コンタクトレンズの装着者に多いです)、 加齢による皮膚のたるみ等があり、それらを見極めてから治療(手術)をおこないます。

 

 手術は、大部分は1時間程度の、日帰りの局所麻酔で可能です。

 

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                         北海道がんセンター  形成外科  Department of Plastic & Reconstructive Surgery, Hokkaido Cancer Center