われわれが手術の対象とするのは耳下腺と顎下腺の腫瘍です。両者にはしばしば腫瘍が発生しますが、
2/3以上は良性のものです。
耳下腺腫瘍では一般にいたみはなく、年余の経過で増大するしこりです。
悪性の場合にはしこりは通常硬くて、時にいたみや顔面の部分的な麻痺を生じることもあります。
手術をおこない、腫瘍を摘出します。リンパ節の転移がある場合は、リンパ節郭清も行います。
取れた腫瘍の検査結果により、抗がん剤や放射線治療を追加することがあります。