リンパ節腫脹

(転移性リンパ節、悪性リンパ腫)


 頚部には本来沢山のリンパ節があります。口腔内の炎症や扁桃炎などでリンパ節も炎症をおこして腫大して痛くなることはよく経験されます。
 頚部のリンパ節の腫瘍性の病変には転移性リンパ節と悪性リンパ腫の2つがあります。
 リンパ節転移は頭頚部悪性腫瘍の一つの特徴でもあり、われわれは、がんを見つけたら、同時に頚部をよく触診して、転移したリンパ節がないかどうかを調べます。通常、転移性リンパ節は硬くて触れやすく、また痛みを伴いません。
 悪性リンパ腫は頚部のリンパ節のほか、全身を侵すもので、全身病と考えられ、抗がん剤治療が行われます。

 感染による良性のリンパ節腫脹も多くありますので、早めの専門医の受診をおすすめします。