上顎がん


上顎がんの症状と診断:

 上顎とは、うわあごを意味し、頬っぺたの奥にできる病気です。

 鼻にできるがんの代表的なもので、いわゆる蓄膿症が起きる場所である上顎洞に発生します

 症状は、つよい鼻づまり、鼻血、顔面のはれ、眼の突出、頬部のしびれ、口のあけずらさなど様々です。中には歯に放散する痛みを訴えて、虫歯と間違えられ抜歯が行われる人も少なくありません。病気自体は最近減少傾向にあります。
 診断は耳鼻科外来での診察、とくにレントゲン撮影によりますが、CT,MRIなどを用いて、より正確に診断されます。
がんの疑いがある場合は、当科に紹介していただければ、われわれ専門医は、画像を検討のうえ、悪性かどうかを判断し、疑わしければ積極的にその部分の生検(せいけん)を行います。これは、患部からごく小さい組織を取って顕微鏡で調べるという検査のことで、病気の善し悪しは、この検査により確定します。

上顎がんの治療: 

 上顎がんは、大きさ、進展の具合などから1期から4期までの4段階に分けられます。 顔の奥に、がんができるため症状が現れにくく病気が進行していることがあります。 当院では、顔の形の変化をおさえるため放射線と手術を組み合わせた治療を行っています。