くすりと食べ物 飲み合わせについて

 薬で副作用のない薬はありません。主作用があれば必ず副作用があるのが薬です。これから掲載するものは、薬と食べ物の関係です。
※ 参照 薬と食べ物 のみあわせ辞典 (主婦と生活社) 

ビタミンCが多い食品
ビタミンDが多い食品
たまねぎ
肉(ステーキ)
炭焼き肉

納豆(ビタミンKが多い食品)
食物繊維が多い食品
葉酸が多い食品
チーズ
アボガド
キャベツ、めきゃべつ、かぶ、カリフラワー
さんしょう(果皮)
カレー
食塩(の不足)
そら豆(さや)
ビタミンAが多い食品
鉄が多い食品
チョコレート
糖質が多い食品(高糖質食)
セロリ、人参、パセリ
バナナ、パイナップル
グレープフルーツ
亜鉛が多い食品
ビタミンB6が多い食品
100%果汁ジュース
牛乳、乳製品(カルシウムが多い食品)
甘草
ビタミンB2が多い食品
脂肪が多い食品(高脂肪食)
化学調味料
お茶、コーヒー(カフェイン)
お茶、コーヒー(タンニン)
コーラ
高たんぱく食
低たんぱく食


食品と薬の相互作用

ビタミンCが多い食品

《説明》 
 別名アスコルビン酸。かぜからがんまで予防する栄養素です。体内では作ることができないので、食事から摂取する必要があります。1日に50r必要です。

《主な含有食品》 
 グアバ(270r)・いちご、キゥイ(80r)・柿(70r)・パパイア、ネーブルオレンジ(65r)・露地メロン(40r)
(食品100g中)

《薬品名》 
 アスピリン(解熱、鎮静剤)
・・・長時間グレープフルーツ濃縮ジュースなどで服用すると、貧血や出血性歯肉炎といった壊血病の症状をおこすことがあります。

 結合型エストロゲン、エチニルエストラジオール、エチニルエストラジオール・ノルゲストレル(卵胞ホルモンの不足から起きる症状に処方)
・・・副作用の吐き気や不正出血などを強めてしまいます。

 塩酸クロルプロマジン、プロクロルペラジン(非定型の精神病、躁病に処方)
・・・薬効が減弱する。

 ワーファリンカリウム(血液抗凝固剤)
・・・血液凝固を阻止する作用が低下する。(血液が凝固してしまう)

 

ビタミンDが多い食品

《説明》
 骨の形成に深く関わる脂溶性ビタミン。所要量は成人100IU、子供400IU。

《主な含有食品》
 鮭(1300IU)・にしん(1100IU)・かれい(920IU)・トロ(720IU)・にじます(600IU)
(食品100g中)

《薬品名》
 フェニトイン(てんかんの薬)
・・・体内でカルシウムやリンの吸収が悪く、骨が弱くなる可能性があります。

 ジゴキシン(カルシウム利用効率を良くし、強心作用を発揮)
・・・カルシウムが血液に多く溶け出した状態にあると、薬の毒性を増大させてしまいます。

たまねぎ

《説明》
 栄養的には特に目立つ成分を含んではいませんが、薬効があります。

《薬品名》
 ワーファリンカリウム(血液抗凝固剤)
・・・薬の作用が増大し、出血しやすくなります。

肉(ステーキ)

《説明》
 肉類は良質のたんぱく質が豊富です。ヒレ肉などの脂肪の少ない部位が良いでしょう。

《薬品名》
 メチルドバ(高血圧症に処方される交換神経中枢抑制剤)
・・・アミノ酸が胃腸壁からの吸収を妨げるため、薬の効果が低下します。

 水酸化アルミニウムゲル・水酸化マグネシウム(大衆胃腸薬にも配合されている制酸剤)
・・・たんぱく質中のリン酸イオンと結合し、溶けにくい形になるため薬の作用が低下します。

 レポドバ(パーキンソン病の薬)
・・・アミノ酸の影響で、効果が低下します。

炭焼き肉

《説明》
 炭を使って肉を焼くと、ポリサイクリックヒドロカーボンという物質が生じ、効果が期待できなくなる恐れがあります。

《薬品名》
 テオフィリン(気管支ぜんそくに処方)
・・・薬の代謝を促進するので、薬効が低下します。

 フェナセチン(解熱鎮痛剤)
・・・血中濃度が通常の1/4となり、薬効が低下します。

《説明》
 青魚は、不飽和脂肪酸(EPA・DHA)を含み、血液をさらさらにして、動脈硬化を予防する作用があります。しかし、ヒスチジンという物質(小児には必須アミノ酸)を含むため、これが薬によっては悪影響を及ぼします。

《主な含有食品》
 まぐろ、はまち、ぶり、さば、さんま、いわし、かじき、たらこ、すじこ、かつを

《薬品名》
 イソニアジド(結核治療薬)
・・・ヒスチジンの代謝を阻害する作用があります。ヒスチジン中毒を起こし、顔面紅潮、頭痛、発疹、どうきなどの症状をおこします。

納豆(ビタミンKが多い食品)

《説明》
 ビタミンKは、体内で血液を凝固させたり、逆に凝固を抑制したりする働きに関わっています。また、骨からのカルシウム放出を抑制したりする働きももっています。緑黄色野菜に含まれるK1と、納豆に含まれるK2があり、K2は体内でも腸内細菌によって合成することができるので、緑黄色野菜を加えた食事をしていれば、不足の心配はありません。

《主な含有食品》
 納豆、海藻、緑黄色野菜(かぶの葉、小松菜、春菊、にら、ほうれんそう、ブロッコリー)、大豆油、キャベツ、クロレラ(健康食品)

《薬品名》
 ワーファリンカリウム(血液抗凝固剤)
・・・ビタミンKがワーファリンの作用と競合し、薬の効果を低下させます。

食物繊維が多い食品

《説明》
 消化管の働きを活発にし、コレステロールの吸収を抑制する作用をもっています。20〜25gの摂取がすすめられます。

《主な含有食品》
 寒天(81g)、きくらげ(74g)、干しひじき(54g)、わかめ(37g)、いんげん豆(乾燥)(19g)、納豆(9.6g)、大豆(13g)
(食品100g中)

《薬品名》
 ジギトキシン、ジゴキシン(ジキタリス製剤の強心剤)
・・・ジギタリス製剤の吸収を低下させるので、食物繊維の多い食事の後、2時間以内の服用は避けましょう。

葉酸が多い食品

《説明》
 B12とともに造血に働く水溶性のビタミンです。貧血の予防や健全な発育のためには不可欠で、不足すると潰瘍になりやすいといわれています。1日に成人で200〜400μgとされています。

《主な含有食品》
 牛レバー(300μg)、豚レバー(220μg)、ほうれんそう(200μg)、大豆(乾燥)(190μg)、じゃがいも(160μg)
(食品100g中)

《薬品名》
 フェイトニン(てんかん拮抗剤)
・・・抗けいれん作用が低下する。

チーズ

《説明》
 ナチュラルチーズのほうが、プロセスチーズよりもカルシウム、ビタミンB2とも多く含まれ、乳酸菌が生きたまま残っているので、お勧めです。ですが、チラミンという昇圧物質を含んでいるため、一緒に服用すると危険な薬剤があります。

《薬品名》
 イソニアジド(結核治療薬)
・・・チラミンの代謝を阻害する作用をもっているので、血圧の上昇、発汗、どうきなどチラミン中毒の症状を起こすことがあります。

 塩酸アミノトリプチリン(うつ病の治療に用いられる)
・・・同じくチラミンの代謝を阻害する成分があります。チーズと一緒に服用すると、頭痛や高血圧症状を起こすことがあります。

アボガド

《説明》
 「森のバター」と異名がある程、脂肪分が多く含まれています。80%は不飽和脂肪酸ですから、高脂血症や動脈硬化症の人も安心して食べることができます。

《薬品名》
 ワーファリンカリウム(血液抗凝固剤)
・・・アボガドは、腸管でのワーファリンカリウムの吸収を阻害すると考えられています。

キャベツ・めきゃべつ・かぶ・カリフラワー

《説明》
 どれもアブラナ科の野菜で、ビタミンB1、B2、Cを多く含みます。便秘や胃潰瘍に良いと言われています。

《薬品名》
 乾燥甲状腺剤、リオチロニンナトリウム、レボチロキシンナトリウム(ヨウ素を主成分とする甲状腺機能低下症)
・・・キャベツなどの野菜には共通して、チオ・オキサゾリンという物質が含まれ、ヨウ素の吸収を阻害する作用があります。よって、これらの薬剤の効果を減弱させることになります。

 アセトアミノフェン、フェナセチン(解熱鎮痛剤)
・・・薬剤の効果が落ちるということです。

 オキサゼパム(抗不安剤)
・・・薬剤の効果が落ちるということです。

さんしょう(果皮)

《説明》
 風味を増し、食欲を刺激するさんしょうは、ストレスで食欲がないときなどに生薬として使われます。

《薬品名》
 パンクレアチン(消化酵素剤)
・・・薬効が低下します。

カレー

《説明》
 何種類もの香辛料を混ぜて作っている料理です。

《薬品名》
 クロルプロパミド(糖尿病治療薬)
・・・薬の血中濃度が上昇し、胃腸障害、発疹、低血糖などの副作用が起こります。

食塩(の不足)

《説明》
 別名塩化ナトリウムといい、ナトリウムと塩素の化合物です。ナトリウムはほとんどの食品に自然に含まれているので不足することはありません。調味料を控えめにしましょう。

《薬品名》
 炭酸リチウム(繰うつ病の治療薬)
・・・減塩食にすると、脳波異常、知覚異常、記憶障害など、リチウムの毒性が生じてしまいます。
 スピロノラクトン、ヒドロクロロチアジド(高血圧症に対する利尿薬)
・・・減塩食で、血圧が下がりすぎてしまいます。
 レセルピン、メチルドパ、硫酸グアネチジン(降圧剤)
・・・過度に塩分を制限すると、血圧が下がりすぎてしまいます。

 

そら豆(さや)

《説明》
 良質のたんぱく質、ビタミンB1・B2・Cが多く、みれらるもバランス良く含まれています。繊維質とさやにはDOPAという昇圧物質があるので、一緒に服用すると危険です。

《薬品名》
 イソニアジド(結核治療薬)
・・・大量のそら豆と服用すると、頭痛や高血圧症状を起こすことがあります。イソニアジドのMAO(モノアミン酸化酵素)阻害作用がDOPAと反応して起きる症状です。

ビタミンAが多い食品

《説明》
 皮膚や粘膜を健康に保つために必要な栄養素です。不足するとがんのリスクを高めるといわれています。成人2000IUが所要量ですが、5000IU以上摂取すると、頭痛や吐き気などの副作用が出ることがあります。

《主な含有食品》
 鶏レバー(47000IU)、豚レバー(43000IU)、牛レバー(40000IU)、銀だら(6300IU)、うなぎ蒲焼(5000IU)、人参(4100IU)
(食品100g中)

《薬品名》
 塩酸テトラサイクリン(インフルエンザや肺炎、中耳炎に処方)
・・・ビタミンAが多い食品と服用すると、激しい頭痛をおこします。

鉄が多い食品

《説明》
 赤血球のヘモグロビンの構成成分で、吸収率が極めて低いため、体内で欠乏しやすく、毎日10r以上摂取が必要です。

《主な含有食品》
 干しひじき(55r)、きくらげ(黒)(44r)、煮干(18r)、豚レバー(13r)、焼き海苔(12.7r)
(食品100g中)

《薬品名》
 塩酸テトラサイクリン、塩酸ドキシサイクリン(インフルエンザなどの治療に用いられる抗生物質)
・・・鉄が多い食品と一緒に服用すると、薬の吸収が低下します。
 D−ペニシラミン(リウマチに処方される抗炎症剤)
・・・鉄と反応して、吸収されにくくなり、薬効が弱まります。

チョコレート

《説明》
 カルシウムやビタミンDが豊富です。カカオにはカフェインに似たテオブロミンという物質が含まれているため、疲れたときには効果的ですが、高カロリーです。

《薬品名》
 テオフィリン(ぜんそく治療薬)
・・・チョコレート中のテオブロミンの影響で薬の作用が強まり、吐き気が起こります。不安、不眠などの中枢神経症状が出ることもあります。

糖質が多い食品(高糖質食)

《説明》
 穀類やいも類の澱粉、果物の果糖、甘味料の砂糖から摂取しています。とりすぎた糖質は脂肪として貯蔵されるので、肥満の原因になります。

《薬品名》
 アセトアミノフェン(解熱鎮痛剤)
・・・糖質と一緒に服用すると、初期吸収が減少し、、薬の即効性が得られません。
 アンピシリン(抗生物質)
・・・吸収が低下します。
 塩酸テトラサイクリン、塩酸ドキシサイクリン(感染症治療薬)
・・・薬効が低下します。

セロリ・人参・パセリ

《説明》
 これらの野菜には、フロクマリンという成分が含まれています。

《薬品名》
 メトキサレン(尋常性白斑の治療薬)
・・・光線過敏症の一種である、光毒性が強まる恐れがあります。

バナナ・パイナップル

《説明》
 5−ハイドロキシトリプトファンという昇圧物質が含まれています。

《薬品名》
 イソニアジド(結核治療薬)
・・・5−ハイドロキシトリプトファンが代謝されなくなるため、頭痛、高血圧症状が発現することがあります。

グレープフルーツ

《説明》
 100gで40rのビタミンCが摂取できます。

《薬品名》
 テルフェナジン(アレルギー性鼻炎や気管支ぜんそく、じんま疹などに処方される、抗ヒスタミン剤)
・・・グレープフルーツと一緒に服用すると、薬の作用が強すぎて、強い眠気、肝臓障害、心室性不整脈などの副作用を起こします。ナリンジンという成分がテルフェナジンの代謝を阻害するからです。

 ニフェシピン、フェロジピン(狭心症、高血圧症に用いられるカルシウム拮抗剤)
・・・薬効が強くですぎる。

 トリアゾラム(催眠鎮静剤)
・・・薬の代謝が阻害され、効き過ぎてしまいます。

 シクロスポリン(皮膚疾患やネフローゼ症候群に用いられる免疫抑制剤)
・・・ナリンジンによって薬が代謝されなくなり、免疫抑制効果が上昇するなどの副作用がでます。

亜鉛が多い食品

《説明》
 細胞の新生に不可欠なミネラルです。亜鉛が不足すると、肌がかさつく、傷の治りが遅い、抜け毛が増える、爪に白い斑点がでる、味覚障害をおこすなどの障害がでます。

《主な含有食品》
 かき(40r)、凍り豆腐(5.5r)、豚レバー(6.9r)、カシューナッツ(5.4r)、アーモンド(4.8r)
(食品100g中)

《薬品名》
 塩酸ヒドララジン(高血圧の薬)
・・・頭痛、起立性低血圧、関節痛、頻脈が悪化します。

ビタミンB6が多い食品

《説明》
 たんぱく質が豊富でも、ビタミンB6がなければ健康な皮膚や髪、歯をつくることができません。その他、脂肪の代謝やヘモグロビンの合成にも関わります。

《主な含有食品》
 牛レバー(0.91r)、まぐろ(0.85r)、鶏レバー(0.65r)、鮭(0.64r)、さんま・さば(0.57r)
(食品100g中)

《薬品名》
 レボドパ(パーキンソン病治療薬)
・・・薬の代謝を早め、作用を減少させます。

 酢酸トコフェロール(ビタミンE剤)
・・・薬効が低下します。

 フェニトイン(てんかんなどのけいれん抑制剤)
・・・抗けいれん作用を低下させるといわれています。

100%果汁ジュース

《説明》
 柑橘類、りんご、ほうれん草、人参などの果物や野菜で作ったジュースは、ビタミンなどの補給に便利な食品です。

《薬品名》
 硫酸キニジン(心臓病の薬のうちの不整脈治療剤)
・・・アルカリ度の強い食品と一緒に服用すると、薬の血中濃度が上昇し、心停止することがあります。

 リボフラビン(消耗性疾患や、甲状腺機能亢進症などに処方されるビタミンB2剤)
・・・効果がですぎることがあります。

 フェノバルビタール(強力な催眠効果をもつ睡眠薬)
・・・薬効が低下します。

 シクロスポリン(広範囲な皮膚疾患などの治療に使われる薬)
・・・グレープフルーツジュースで飲むと、副作用(吐き気、血圧上昇など)がおこります。

牛乳・乳製品(カルシウムが多い食品)

《説明》
 良質のたんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルをバランスよく含み、特にカルシウムの供給源として毎日摂取したい食品です。

《薬品名》
 塩酸テトラサイクリン、塩酸ドキシサイクリン、エリスロマイシン、アモキシシリン・クラブラン酸カリウム(感染症に対する抗生物質)
・・・薬効が低下します。牛乳、乳製品などカルシウムの多い食品の食前、食後は服用しないようにしましょう。

 エトレチナート、グリセオフルビン(皮膚病の治療薬)
・・・薬の吸収が増え、かゆみ、紅斑、刺激感などの副作用が増強する。

 クエン酸第一鉄ナトリウム(鉄欠乏性貧血の治療薬)
・・・鉄剤はカルシウムの多い食品と服用すると、薬効が減弱します。鉄とカルシウムが吸収しにくい形を形成してしまうからです。

 水酸化アルミニウムゲル・水酸化マグネシウム(胃炎や十二指腸潰瘍などに処方される制酸剤)
・・・大量の牛乳で服用すると、吐き気や食欲不振になることがあります。

 ビサコジル(便秘に服用される大腸刺激性下剤)
・・・牛乳で服用すると、胃で溶けてしまい、薬の効果が得られなくなってしまいます。

甘草

《説明》
 解毒作用、鎮咳、鎮静、消炎などの薬効がある漢方生薬とされています。このエキスは飲み薬や醤油などに添加されていて、咳止め、シロップ、口中清涼剤、解毒剤、肝機能促進剤の減量に今でも広く応用されています。

《薬品名》
 ジゴキシン(強心剤)
・・・甘草と一緒に服用すると、嘔吐、徐脈などのジキタリス中毒を起こすことがあります。

 フロセミド、メトラゾン(高血圧症などの治療に用いられる利尿剤)
・・・低カリウム血症、ナトリウム保持を起こしやすいと報告されています。

ビタミンB2が多い食品

《説明》
 細胞の再生や脂質の代謝に欠かせない水溶性のビタミンです。(別名 リボフラビン)過酸化脂質ができるのを防ぐ作用をもっています。

《主な含有食品》
 やつめうなぎ(6r)、豚レバー(3.6r)、牛レバー(3r)、鶏レバー(1.8r)、干ししいたけ(1.7r)、スキムミルク(1.6r)
(食品100g中)

《薬品名》
 酢酸トコフェロール(ビタミンE欠乏症や動脈硬化症、静脈血栓症などの予防と治療に用いられるビタミンE剤)
・・・薬効が減少します。

脂肪が多い食品(高脂肪食)

《説明》
 効率の良いエネルギー源ですが、とりすぎは禁物です。動物性脂肪は、飽和脂肪酸やコレステロールが含まれ、高脂血症を引き起こします。植物油と魚油は、必須脂肪酸が多く、血中コレステロールを低下させる効果ももっています。

《薬品名》
 グリセオフルビン(皮膚病治療薬)
・・・脂溶性の薬なので、バターなど脂肪分の多い食品といっしょに服用すると吸収が著しく増え、吐き気や下痢、頭痛、めまいなどの副作用が強くなります。

 塩酸テトラサイクリン、塩酸ドキシサイクリン、アンピシリン(かぜに服用される抗生物質)
・・・脂肪分の多い食事の直後に服用すると、血清レベルが半分に低下するといわれています。また、高糖質食、高たんぱく質食でも同様の結果になるといわれていますので、空腹時の服用がよいでしょう。

化学調味料

《説明》
 主成分は植物性たんぱく質に含まれるアミノ酸の一種であるグルタミン酸です。

《薬品名》
 フェイトニン(抗てんかん薬)
・・・グルタミン酸の急激な吸収によって中毒をおこし、全身倦怠やどうきを起こします。

お茶・コーヒー(カフェイン)

《説明》
 煎茶などの緑茶、紅茶、ウーロン茶のお茶類とコーヒーに共通な成分にはタンニンの他に苦いカフェインがあります。カフェインは眠気や倦怠感を取り除き、神経を興奮させる作用や利尿作用をもっています。また、口の中をさわやかにする作用もあります。また、コーラやドリンク剤にも含まれます。

《薬品名》
 ロラゼパム、ジアゼパム、塩酸クロルプロマジン、フルフェナジン(精神病治療薬)
・・・鎮静作用と精神運動抑制作用とカフェインの覚醒作用や興奮作用と拮抗するため、薬効が低下します。

 テオフィリン(気管支ぜんそくの薬)
・・・胃腸障害、イライラ、不眠、頻脈がみられることふぁあります。

 シメチジン(消化性潰瘍の治療に用いられるH2ブロッカー)
 肝臓でのカフェインの代謝を抑制するため、カフェインの作用が増強し、嘔吐、胃腸障害、めまいなどが起こります。

 ジスルフィラム(慢性アルコール中毒の治療薬)
・・・カフェインの血液中からの排出が阻害され、尿中排泄量は減少します。よって神経興奮作用が強まります。

お茶・コーヒー(タンニン)

《説明》
 渋み成分であり、お茶のタンニンにはコーヒーのタンニンにはない腫瘍の増殖を抑制する作用があります。

《薬品名》
 フマル酸第一鉄、クエン酸第一鉄ナトリウム、硫酸鉄(鉄欠乏性貧血に処方される鉄剤)
・・・鉄はタンニンと合体して不溶性塩になり、体内で吸収できない形をつくります。

※食べ物から摂取する鉄は、レバーや卵黄など、動物性食品からのヘム鉄と、ほうれん草や大豆など、植物性食品からの非ヘム鉄があります。非ヘム鉄はタンニンと結合するので吸収されにくくなりますが、ヘム鉄はタンニンの影響をうけずに腸まで達し、吸収されやすい形に変化します。

コーラ

《説明》
 アオギリ科に属するコラ樹の実の抽出液に肉桂油などの香料を混ぜ、カラメルで着色し、炭酸ガスを含ませた飲料です。コラ樹の実には多量のカフェインがあるので、コーラにもカフェインが含まれます。

《薬品名》
 アスピリン(解熱鎮静剤)
・・・コーラの酸度がPh 2.5で強いため、吸収が明らかに低下します。

高たんぱく食

《説明》
 たんぱく質は、体内で筋肉や臓器などの構成成分となり、生体反応の触媒である酵素、機能調節をするペプチドホルモン、神経伝達物質などにもなる、生命には必要不可欠な栄養素です。体内で合成できない9種類のアミノ酸をとるには、肉類や魚類などの動物性たんぱく質です。

《薬品名》
 テオフィリン(気管支拡張剤)
・・・薬の効き目が弱まります。

 グリセオフルビン(抗真菌剤)
・・・薬の吸収を低下させます。

 レポドパ(抗パーキンソン病剤)
・・・たんぱく質のアミノ酸が薬の吸収を阻害します。

 水酸化アルミニウムゲル・水酸化マグネシウム(消化性潰瘍に処方される制酸剤)
・・・制酸作用が低下します。

低たんぱく食

《説明》
 低たんぱく食とは、肉や魚、卵、大豆製品などを制限した食事です。

《薬品名》
 アロプリノール(通風治療薬)
・・・この薬の代謝物が高濃度で体内に蓄積されると、発疹や蕁麻疹などの重い過敏症がみられることがあります。